2009年05月31日 17:47
5月もいよいよ終わり、梅雨が近いことを知らせるように、あちこちであじさい(紫陽花)の花が咲き始めています。
昨年は京都の伏見区日野にある萱尾神社のあじさい(紫陽花)をご紹介させていただきました。
今年はどうかな。
ふと思い立って出かけはみたのですが、まだすこし早い、といったかんじでしたので、昨年の写真をひとつご覧いただこうと思います。
写真の撮影地 京都市伏見区日野(あじさい(紫陽花)の写真をクリックすると大きな写真でご覧頂けます)
昨年はこんなかんじでした。
ひっそりとした萱尾神社の境内には、白無垢のあじさい(紫陽花)がよく似合うような気がします。
記事はこちらです。よろしければ、ご覧ください。
アジサイ(紫陽花) … 萱尾神社ふたたび
アジサイ(紫陽花) … 萱尾のお社にただ一輪
写真の撮影地 京都市伏見区日野(あじさい(紫陽花)の写真をクリックすると大きな写真でご覧頂けます)
その帰り道。
道の脇に咲くあじさい(紫陽花)を見つけました。
ふだんよく通る道なので、そこにあじさい(紫陽花)があることにすら気づかずにいたことが不思議なのですが、花なんて案外そういうものなのかもしれません。
ずっとそこでがんばっていたのに、花が咲いてはじめて気づく。そんなものなのかもしれません。
写真の撮影地 京都市伏見区日野(あじさい(紫陽花)の写真をクリックすると大きな写真でご覧頂けます)
ユキノシタ科アジサイ属 の落葉低木に分類されるあじさい(紫陽花)は、もともと日本や東南アジアが原産の植物で、”ヤマアジサイ”や、有名な”すみだの花火”などが日本の原種に最も近いといわれています。
現在数百種以上あるとされるあじさい(紫陽花)の品種も、日本から中国に渡ったあと,18世紀後半頃にヨーロッパへ渡り、様々な品種改良が重ねられた後、日本へ逆輸入されたものなのだそうです。
里帰り、みたいなかんじですね。
写真の撮影地 京都市伏見区日野(あじさい(紫陽花)の写真をクリックすると大きな写真でご覧頂けます)
花屋さんの店先を飾る紫陽花はどれも個性豊かで、あじさい(紫陽花)という名前よりも、”ハイドランジア”という呼び方の方がぴったりくるような、華やかなものもたくさんあります。
お友達のpopoさんのブログ、小さな幸せ見ーつけた!★写真★の咲き始めの姿が好き★紫陽花には、そんなあでやかで可憐な紫陽花が、美しい写真でたくさん紹介されていますので、ぜひご覧になってみてください。
”紫陽花”という名前は、中国での呼び名だそうで、日本語の”あじさい”は、”あづさい”という言葉が変化したものだと言われています。
”あづ”は集まる、”さい”は、青い色を表す”さ・あい(真藍)、つまり、”青が集まった(花)”といったような意味ですね。
写真の撮影地 京都市伏見区日野(あじさい(紫陽花)の写真をクリックすると大きな写真でご覧頂けます)
あじさい(紫陽花)は、その土地の土壌の酸性度の影響を受けやすい植物で、土壌が酸性の時には青い花色に,アルカリ性の時には赤い花色に変化する性質があります。
日本は火山の多い国ですから、その関係もあって土壌は酸性傾向が強いといわれています。日本に青い花色のあじさいが多かったのも、そのへんの事情によるものなのでしょうね。
もし、日本の土壌がアルカリ性の強い傾向にあったなら、また違う名前になっていたのかもしれません。
”あじさい”という名前には、かつては、”集真藍”や”安治佐為”という字があてられていたこともあったようですが、現在では中国名の”紫陽花”が一般的になりました。
やはり、”紫陽花”のほうが、文字としても美しいことがその理由だったのかもしれません。
だって、”集真藍”ではお坊さんの名前のようですし、”安治佐為”では、どこかの刀鍛冶職人の名前みたいですもの。
写真の撮影地 京都市伏見区日野(あじさい(紫陽花)の写真をクリックすると大きな写真でご覧頂けます)
あじさい(紫陽花)には、その花の色が移り変わることからでしょうね、”移り気”という花言葉がつけられています。他には、”辛抱強い愛情”というのも。
そう言う背景があるせいかどうかはわかりませんが、紫陽花の花を贈ることには、”お断りします”という意味があるのだそうです。
例えばプロポーズをお断りするときに、言葉ではなく紫陽花の花を贈ることで、
”そのお気持ちを受けとることはできません、ごめんなさい”
という気持ちを伝えるのだそうです。
なんとも、奥ゆかしいお話ですが、あじさい(紫陽花)の花を贈られた相手が、たとえば私のような野暮で鈍感な人間だったら、ちょっと困ったことになります。
”紫陽花の花くれるっちゅうことは、これぜったいOKってことや! ぜったいそうや! そうとしか考えられへんやん……、むふふ”、なんて。
ふと、そんな心配をしてしまいます。
もちろん、あじさい(紫陽花)にしてみれば、そんなこと、どうだっていいことなのでしょうけれど。
当サイトは、にほんブログ村 花ブログ 季節の花ランキングに参加しています。記事がお役にたちましたら、下のリンクをひと押し、応援いただけるとうれしいです。(^o^)
●当サイトのすべてのページは、サイトマップ(すべてのページ一覧)からご覧いただけます。どうぞご利用ください。 当サイトに掲載している野花の写真(画像)は、すべてフリー素材写真(画像)として自由にお持ち帰りいただけます。お持ち帰り方法は、写真(画像)のご使用についてのページをご覧ください。
昨年は京都の伏見区日野にある萱尾神社のあじさい(紫陽花)をご紹介させていただきました。
今年はどうかな。
ふと思い立って出かけはみたのですが、まだすこし早い、といったかんじでしたので、昨年の写真をひとつご覧いただこうと思います。
写真の撮影地 京都市伏見区日野(あじさい(紫陽花)の写真をクリックすると大きな写真でご覧頂けます)
昨年はこんなかんじでした。
ひっそりとした萱尾神社の境内には、白無垢のあじさい(紫陽花)がよく似合うような気がします。
記事はこちらです。よろしければ、ご覧ください。
アジサイ(紫陽花) … 萱尾神社ふたたび
アジサイ(紫陽花) … 萱尾のお社にただ一輪
写真の撮影地 京都市伏見区日野(あじさい(紫陽花)の写真をクリックすると大きな写真でご覧頂けます)
その帰り道。
道の脇に咲くあじさい(紫陽花)を見つけました。
ふだんよく通る道なので、そこにあじさい(紫陽花)があることにすら気づかずにいたことが不思議なのですが、花なんて案外そういうものなのかもしれません。
ずっとそこでがんばっていたのに、花が咲いてはじめて気づく。そんなものなのかもしれません。
写真の撮影地 京都市伏見区日野(あじさい(紫陽花)の写真をクリックすると大きな写真でご覧頂けます)
ユキノシタ科アジサイ属 の落葉低木に分類されるあじさい(紫陽花)は、もともと日本や東南アジアが原産の植物で、”ヤマアジサイ”や、有名な”すみだの花火”などが日本の原種に最も近いといわれています。
現在数百種以上あるとされるあじさい(紫陽花)の品種も、日本から中国に渡ったあと,18世紀後半頃にヨーロッパへ渡り、様々な品種改良が重ねられた後、日本へ逆輸入されたものなのだそうです。
里帰り、みたいなかんじですね。
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花屋さんの店先を飾る紫陽花はどれも個性豊かで、あじさい(紫陽花)という名前よりも、”ハイドランジア”という呼び方の方がぴったりくるような、華やかなものもたくさんあります。
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”紫陽花”という名前は、中国での呼び名だそうで、日本語の”あじさい”は、”あづさい”という言葉が変化したものだと言われています。
”あづ”は集まる、”さい”は、青い色を表す”さ・あい(真藍)、つまり、”青が集まった(花)”といったような意味ですね。
写真の撮影地 京都市伏見区日野(あじさい(紫陽花)の写真をクリックすると大きな写真でご覧頂けます)
あじさい(紫陽花)は、その土地の土壌の酸性度の影響を受けやすい植物で、土壌が酸性の時には青い花色に,アルカリ性の時には赤い花色に変化する性質があります。
日本は火山の多い国ですから、その関係もあって土壌は酸性傾向が強いといわれています。日本に青い花色のあじさいが多かったのも、そのへんの事情によるものなのでしょうね。
もし、日本の土壌がアルカリ性の強い傾向にあったなら、また違う名前になっていたのかもしれません。
”あじさい”という名前には、かつては、”集真藍”や”安治佐為”という字があてられていたこともあったようですが、現在では中国名の”紫陽花”が一般的になりました。
やはり、”紫陽花”のほうが、文字としても美しいことがその理由だったのかもしれません。
だって、”集真藍”ではお坊さんの名前のようですし、”安治佐為”では、どこかの刀鍛冶職人の名前みたいですもの。
写真の撮影地 京都市伏見区日野(あじさい(紫陽花)の写真をクリックすると大きな写真でご覧頂けます)
あじさい(紫陽花)には、その花の色が移り変わることからでしょうね、”移り気”という花言葉がつけられています。他には、”辛抱強い愛情”というのも。
そう言う背景があるせいかどうかはわかりませんが、紫陽花の花を贈ることには、”お断りします”という意味があるのだそうです。
例えばプロポーズをお断りするときに、言葉ではなく紫陽花の花を贈ることで、
”そのお気持ちを受けとることはできません、ごめんなさい”
という気持ちを伝えるのだそうです。
なんとも、奥ゆかしいお話ですが、あじさい(紫陽花)の花を贈られた相手が、たとえば私のような野暮で鈍感な人間だったら、ちょっと困ったことになります。
”紫陽花の花くれるっちゅうことは、これぜったいOKってことや! ぜったいそうや! そうとしか考えられへんやん……、むふふ”、なんて。
ふと、そんな心配をしてしまいます。
もちろん、あじさい(紫陽花)にしてみれば、そんなこと、どうだっていいことなのでしょうけれど。
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コメント
ちびたさん、ようこそいらっしゃいませ。 | URL | Gp06xE7A
やっぱりそうですよね。
あじさいの花なんてもらったら、
やっぱり喜んでしまいますよね。
ジューン・ブライドなんて言葉もあるくらいですから。
ちびたさんとこの、高幡不動尊の”第26回あじさいまつり”、
きっとたくさんの方が見に来られているのでしょうね。
いろんなあじさいがたくさん咲いて。
近くに住んでいないことが残念です。
ありがとうございました。
( 2009年06月06日 06:49 [編集] )
ちびた | URL | tHX44QXM
Re: あじさい(紫陽花) … その名前の由来
こんにちは
紫陽花の花を贈られたら・・・梅雨時にきれいに咲く花だけに
普通は、やった、こりゃあOKだ(\*^_^*/)ってことになりますよね。
紫陽花は花言葉も含めて罪作りな花かも(^^;)
( 2009年06月05日 18:15 [編集] )
有羽さん、ようこそいらっしゃいませ。 | URL | Gp06xE7A
お元気そうで、なによりです。
”なんとか 元気”
いろいろたいへんなこともあるけれど、
それだからこそ、気持ちにも張りが持てるのかも。
それがいちばんかもしれませんね。
お元気そうでなによりです。
私も、”なんとか 元気”にしています。
お返事、ありがとうございました。
( 2009年06月05日 01:39 [編集] )
有羽 | URL | -
Re: あじさい(紫陽花) … その名前の由来
こんばんは~
先日は 拍手コメありがとうございました。
私は なんとか 元気にしてます^^;
紫陽花の名前の由来やお話
興味深く読ませていただきました。
ありがとうございます^^
( 2009年06月04日 21:57 [編集] )
リラさん、ようこそいらっしゃいませ。 | URL | Gp06xE7A
ニッポンのあじさいはやはり”青”にかぎります。
日本という土地に住んで、
日本という気候風土の中であじさいを見て育つせいでしょうね、
”あじさいは青がいちばん!”だと、
私もそう思います。
ちなみに、あじさいの色のもとは、アントシアニン。
ブルーベリーとおんなじですね。
酸性土壌に多いアルミニウムが根から吸収されて、
あの繊細な青い色になるのです。
ふしぎですね。
( 2009年06月03日 19:21 [編集] )
リラ | URL | -
Re: あじさい(紫陽花)にこめた思い、のはずなんだけど……。
今晩は~! りんがむさん~!
紫陽花の、微に入り細に入りの楽しい説明、有り難うございます。
白に赤の紫陽花、初めて拝見しました。
私は、「ハイドランジア」 よりも、「紫陽花」 が好きです。
そして色は、やはり青!
紫陽花の色は、土壌の関係だそうですが、
“七変化” と言われる紫陽花は、日本独自のものだそうですね~。
細やかな感性の日本人に合っていますよね~。
ヨーロッパなどでは、ほとんどピンクだとか。
改めて日本の土壌で良かったな・・~なんて思います。
それにしても、紫陽花の花を贈られての件・・
私も喜んでしまう方の人間でした~。(笑)
でも、心をお花で表わすなんて・・
どちらにしても、ロマンティックですわね~。
( 2009年06月02日 18:25 [編集] )
popoさん、ようこそいらっしゃいませ。 | URL | Gp06xE7A
楽しんでいただけて、なによりです。
好きな花を、思いつくまま撮っただけの写真ばかりですが、
楽しんでいただけて、ほっとしています。
popoさんの撮られた紫陽花のようにあでやかではありませんが、
黙って通り過ぎるには惜しいような気がして、撮ってみました。
萱尾神社の白い紫陽花も近いうちにご覧に入れたいと思っています。
ありがとうございました。
( 2009年06月01日 19:21 [編集] )
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