2007年10月21日 17:41

写真の撮影地 京都市伏見区醍醐 (ヨウシュヤマゴボウ(洋種山牛蒡)の写真をクリックすると、大きな写真でご覧頂けます)
一見すると、まるで”ぶどう(葡萄)”のようにも見えるこの植物の名前は、ヨウシュヤマゴボウ(洋種山牛蒡)と言います。もちろんぶどう(葡萄)ではありませんし、仲間でも親戚でもありません。
たぶんお友達でもないと思います。
それどころか、葡萄のように見える果実以外のどこを食べても中毒症状を起こす有毒な植物です。だから、まさかとは思いますが、ぶどう(葡萄)と勘違いして食べたりしないでくださいね。
一説には、果実にも毒性があるという意見もあるそうですが、自分で種(種子)を遠くに運べないヨウシュヤマゴボウ(洋種山牛蒡)は、その役割を鳥たちに依存していますので、鳥に果実を食べてもらうために果実には毒性を持たせていない、というのが本当のところのようです。(ただし、ランタナの場合と同じく、種子には毒性分が含まれています)

写真の撮影地 京都市伏見区醍醐 (ヨウシュヤマゴボウ(洋種山牛蒡)の写真をクリックすると、大きな写真でご覧頂けます)
こちらは、ヨウシュヤマゴボウ(洋種山牛蒡)の花です。実際のところ、花なのか果実なのかよくわからない不思議な格好をしていますが、この段階では花と呼んでいいと思います。
でも、こうして眺めてみると、砂糖菓子みたいでとてもきれいです。ここで、ヨウシュヤマゴボウ(洋種山牛蒡)のプロフィールをすこしご紹介しておきましょう。
ヨウシュヤマゴボウ(洋種山牛蒡) ヤマゴボウ科ヤマゴボウ属の多年草 Phytolacca americana
生育地 荒れ地、道ばた
分 布 本州〜九州
花 期 6月〜10月
ヨウシュヤマゴボウ(洋種山牛蒡)は、元々日本固有の植物ではなく、北アメリカ一帯を原産とする植物で、そのこともあってアメリカヤマゴボウという別名で呼ばれることもあります。
ヨウシュヤマゴボウ(洋種山牛蒡)は、初夏から秋にかけて総状花序と呼ばれる、花をつけ、花が終わるとぶどう(葡萄)を思わせる紅紫色の果実を房状に実らせます。
冒頭でもご紹介しましたが、ヨウシュヤマゴボウ(洋種山牛蒡)は、果実の果肉部分には毒は無いとはいうものの、その種子や葉や茎、根には毒性分を含む有毒な植物です。
ヨウシュヤマゴボウ(洋種山牛蒡)に含まれる毒性分にいて、ウィキペディアのヨウシュヤマゴボウのページには、”毒成分は、アルカロイドであるフィトラッカトキシン(phytolaccatoxin)、サポニンであるフィトラッカサポニン(phytolaccasaponins)、アグリコンであるフィトラッキゲニン(phytolaccigenin)などである。また、根には硝酸カリウムが多く含まれる。
誤食すると、2時間ほど経過後に強い嘔吐や下痢が起こり、摂取量が多い場合はさらに中枢神経麻痺から痙攣、意識障害が生じ、最悪の場合呼吸障害や心臓麻痺により死に至る”とあります。
ヨウシュヤマゴボウ(洋種山牛蒡)は、どうやら、間違って食べちゃった、では済みそうもない程の毒を持っていると言っていいかもしれません。
ところが、このヨウシュヤマゴボウ(洋種山牛蒡)を食用になるモリアザミの根と間違って食べてしまった、という事故が時々あるそうです。
その間違いの元は、食用のモリアザミの根がヤマゴボウ(山牛蒡)という名前の山菜として売られたりしていることにあります。
ヤマゴボウ(山牛蒡)というれっきとした在来種の根菜があるにもかかわらず、野生のモリアザミの根がいくら食用になるとはいえ、ヤマゴボウ(山牛蒡)なんていうややこしい名前で売られていたりする上に、モリアザミの根と,ヨウシュヤマゴボウ(洋種山牛蒡)の根、そして本物のヤマゴボウの根を混同してしている方が、ヨウシュヤマゴボウ(洋種山牛蒡)の根を掘りだして食べてしまい,中毒になるというわけです。
さらに在来種のヤマゴボウ(山牛蒡)が、この帰化種のヨウシュヤマゴボウ(洋種山牛蒡)より一回りほど小振りではありますが、その姿形がよく似ていて、慣れない人にとっては同じに見えてしまうことが、話を余計にややこしくしているようです。
とにかく、ヤマゴボウ(山牛蒡)と名の付く物は、お店で売っている物を別にすれば、自分で掘り出して食べるのは危険、と憶えておきましょう。
それはそれとして、ヨウシュヤマゴボウ(洋種山牛蒡)の名前の由来について調べてみると、想像通りというか、やっぱりねというか、根が太く地中深くまでのびていて、その姿が野菜のゴボウ(牛蒡)に似ているから、ということのようです。
モリアザミの根に在来種のヤマゴボウの根、その上に野菜のゴボウの根……。
山菜採りがお好きな方は、くれぐれもご用心くださいませ。
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コメント
れもんさん、ようこそいらっしゃいませ。 | URL | Gp06xE7A
野の花を見ているだけで、心が和みますね。
れもんさん、ようこそいらっしゃいませ。
はじめまして、りんがむです。
れもんさんも、野の花がお好きなんですね。
記事リンクのお知らせ、ありがとうございます。
先ほどすこしだけれもんさんのブログに
おじゃまさせていただきました。
心が和む、すてきなお写真を撮られるのですね。
お知り合いになれてとても嬉しく思っています。
よろしければ、またお越しください。
楽しみにしています。
ありがとうございました。
それでは、また。
( 2011年09月15日 02:17 [編集] )
れもん | URL | YCOduVEw
Re: ヨウシュヤマゴボウ(洋種山牛蒡)の名前の由来と毒成分
はじめまして。
花の同定の際に、時々お邪魔させていただいています。
今回、私のブログの洋種山牛蒡の記事の中でこのブログを紹介させていただきましたが、
何度トラックバックを試みてもうまくいかず、
コメントにて連絡させていただきました。
野の花っていいですね!
これからもますますこのブログを充実させていってください♪
( 2011年09月14日 22:34 [編集] )
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