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ノイバラ(野茨) … 防人の想いに

2008年05月31日 01:49

 万葉集にこんな歌が残されています。

 美知乃倍乃 宇万良能宇礼尓 波保麻米乃 可良麻流伎美乎 波可礼加由加牟

 原文のままだと漢字ばかりで、何のことだかさっぱりわかりませんね。

 かなまじり文で書くと、

 ”道の辺(へ)の、茨(うまら)のうれに、延(は)ほ豆の、からまる君(きみ)を、はかれか行かむ

 となります。


 実は読みに漢字を当てただけ、というのがおわかり頂けると思います。
 古代ではこんな記述のしかたもあったようですね。

(本をさがすなら欲しい本が、素早く届く!ブックサービスが便利ですよ。)

 遠い万葉の昔、筑紫・壱岐・対馬などの北九州を護る兵士(防人・さきもり)として徴兵された
東国の丈部鳥(はせつかべのとり)という人が、
任地に赴く際に愛する妻との別れを惜しんで詠んだ歌、とされています。

 道端のうまらの先に絡みつく豆のように、泣いてすがる愛しい君を私は置いてゆくのか……、

 と丈部鳥(はせつかべのとり)は嘆いているのです。切ないですね。

 数年前、イラクへ派遣される自衛隊の隊員と、それを見送るご家族の方のお別れの様子が重なってきます。

 万葉人の時代と今とでは暮らしぶりも何もかもすっかり変わってしまいましたが、
私たち人間は何も変わってはいないのかもしれませんね。

 前置きが長くなりましたが、この歌に詠まれている”うまら”は”うばら”ともいいます。
 現代の言葉で言えば、”いばら(茨)”、つまりノイバラ野茨のことだといわれています。

ノイバラ(野茨)
写真の撮影地 京都市伏見区日野 (写真をクリックすると、800×599 pixelでご覧頂けます)

 ノイバラ野茨は、北は北海道南部から九州、朝鮮半島辺りにまで広くに分布する落葉性の低木で、
河原などのやや水気を多く含む、日当たりの良い場所に生育しています。


 周囲に絡まる場所があれば3m近くまでになりますが、
もともと蔓性の低木ということもあって、自立することは苦手ですので、
周囲に掴まるものがないところでは1m程の背丈しかありません。

ノイバラ(野茨)
写真の撮影地 京都市伏見区日野 (写真をクリックすると、800×599 pixelでご覧頂けます)

 写真のノイバラ(野茨)は、葉に光沢がないことなどから、日本の野バラの代表的な品種、ロサ・ムルチフローラ(Rosa multiflora)だと思われます。

 近縁種にテリハノイバラというのがありますが、こちらの葉には光沢があります。
 この光沢は葉の表面を覆う、クチクラ層が発達しているか否かによって決まります。
(クチクラ層というのは、おおざっぱにいえば、私たちの髪などにもあるキューティクルのことです)

ノイバラ(野茨)
写真の撮影地 京都市伏見区日野 (写真をクリックすると、800×599 pixelでご覧頂けます)

 ノイバラ(野茨)を見分ける際の特徴はほかにもあります。

 たとえば、

 葉の付け根に托葉と呼ばれる部分があります。
 この托葉から、細い糸のようなものが出ているのがノイバラ(野茨)です。
 ほかの野バラには見られない、ノイバラ(野茨)だけの特徴です。

ノイバラ(野茨)
写真の撮影地 京都市伏見区日野 (写真をクリックすると、800×599 pixelでご覧頂けます)

 ちなみに、この托葉の部分を触ると、ねっとりとした感触があり、独特の果実のような甘い香りがします。
 この香りは、花弁にもあります。


 ノイバラ(野茨) バラ科バラ属の落葉低木  Rosa multiflora

 分 布   北海道西南から本州、九州、四国
 生育地   水分を多く含む土地、河原
 花 期   5月~6月
 花 色   白(雄しべは黄色)

 ノイバラ(野茨)は、バラ科の落葉性のつる性低木で、日本のノバラ(野薔薇)の代表的な品種です。

 秋になると、たくさんの赤い小さな果実を結びます。

 この果実は営実(エイジツ)とも呼ばれ、利尿剤として古くから民間で利用されてきました。
 最近ではリースなどの花材としてもよく利用されています。

 バラの房咲き性園芸品種はこのノイバラ(野茨)を元に品種改良されて生まれました。 
 また、日本では接ぎ木の台木としてもよく使われています。

 花言葉は、「素朴な可愛らしさ」「無意識の美」「素朴な愛」となかなかすてきな言葉が贈られています。
 あらためて、丈部鳥(はせつかべのとり)の歌が偲ばれます。



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コメント

  1. りんがむ | URL | -

    万葉集に踏み込むことがそもそもいばらの道のようで……。

    かげさん、こんばんは。

     かげさんのお仕事、たいへんそうですね。
     いばらの道とは、まさにそういうことなのだと妙に納得したりしています。

     平易な訳文に触れるときにはそれほどでもないのですが、万葉集の原文をひとつひとつたどってゆくのもまさにいばらの道をゆくようです。

     ”お仕事がんばってくださいね”、を 京都ではこんなふうに言います。

     ”よろしゅう、おきばりやすぅ”

     それでは、また。

  2. かげ | URL | h8SlrcxY

    河川敷などでよく見ますね~
    防人の詩に詠まれるほど、かなり古くからあるものなんですね。
    調査をやっていると行く手をさえぎるかのように
    繁茂していることがあり、呆然とすることが・・・
    切ない逸話があるとは想像もできない一面がありますね。

  3. りんがむ | URL | -

    いいんですよ、のらりくらりでも。

     さざなみさん、おいでやす。

     文明は進んでも、人間の本質は変わっていないんでしょうね。
     いいんですよ、のらりくらりできるときはうんとやっといたほうがいい。
     いざってときは、そういう人のほうがきっと頼りになるものです。私なんか、いざってときもぜんぜんですけど。
     眠り姫に出てくるのは種類は違うでしょうけど、やっぱり野ばらのようですね。


  4. さざなみ | URL | LtMzB4og

    想いは変わらない。。。

    ノイバラ、これは眠り姫にも出てくるイバラでしょうか?
    防人、徴兵、自衛隊、ソレばかりでなく、企業戦士にだって同じように、時の経過はあっても同じことの繰り返しなんでしょうね?
    ノラリクラリと生きていては申し訳ないような土曜日の朝です(笑)。
    そして、万葉の頃の方がロマンティックな気がするのは、どうしてでしょう(笑)?

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