トップページ  サイトマップ  運営者情報  リンク集

スポンサーサイト

--年--月--日 --:--

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

当サイトは、にほんブログ村 花ブログ 季節の花ランキングに参加しています。記事がお役にたちましたら、下のリンクをひと押し、応援いただけるとうれしいです。(^o^)
にほんブログ村 花ブログ 季節の花へ



●当サイトのすべてのページは、サイトマップ(すべてのページ一覧)からご覧いただけます。どうぞご利用ください。 当サイトに掲載している野花の写真(画像)は、すべてフリー素材写真(画像)として自由にお持ち帰りいただけます。お持ち帰り方法は、写真(画像)のご使用についてのページをご覧ください。
  トップページ  サイトマップ  運営者情報  リンク集

ネジバナ(捩花) … 栢杜遺跡に咲く蘭の花

2008年07月09日 06:00

 京都市伏見区醍醐南端山に、栢ノ杜遺跡(かやのもりいせき)というところがあります。地名も栢森町となっていますから、この遺跡にちなんでつけられたものなのでしょう。

 醍醐寺から南へ約1km、笠取山の西麓、標高50m前後の西側、視界の開けた陽当たりの良い高台にあり、緩やかな斜面に添って建つ住宅地が周囲に続いています。

 遺跡、とはいいながら、実際に訪れてみてもなにもありません。あるのは、京都洛東ライオンズクラブの方たちが寄贈した真新しい石碑があるばかりです。

栢ノ杜遺跡(かやのもりいせき)

写真の撮影地 京都市伏見区醍醐南端山 (写真をクリックすると、800×599 pixelでご覧頂けます)

 けれど、この場所の土の下には、今から約850年前、平安時代の終わりに建てられた醍醐寺の子院、八角円堂と方形堂の二つの建物が南北に並んで建てられていたことを示す遺構が残されています。

 この遺構が、『醍醐雑事記』や『南無阿弥陀仏作善集』の記載に一致することから、長くその所在がわからなかった「大蔵卿堂」もしくは「栢杜堂」と呼ばれる子院がこの場所に存在したということが明らかになりました。昭和58年には国の史跡に指定され現在に至ります。

 自分が立っているこの場所に、850年もの遠い平安時代、当時の人々の手によって建てられた堂宇が立ち並んでいる様子を心に思い浮かべていると、不思議な心持ちになってきます。

 当時の様子がいかようであったのかは、知るよしもありませんが、平安人が踏みしめた土を、今私が踏みしめている、そう思うとなんだかときめくような思いがしてきます。

 その遺跡を今、背丈の低い夏草が覆い、雨の後ということもあって、瑞々しい草の匂いに満ちています。

 その中に、ぽつりぽつりと淡い薄桃色の花が咲いていました。

ネジバナ(捩花)

写真の撮影地 京都市伏見区醍醐南端山 (写真をクリックすると、800×599 pixelでご覧頂けます)

 名前をネジバナ捩花)”といいます。

 名前のとおり、花序がねじれるように茎を取り巻いて花を咲かせています。

 どういう理由によるのかはわかりませんが、ネジバナ捩花)のねじれ方向には決まりがありません。それぞれの個体によって、右方向にも、左方向にもねじれています。

ネジバナ(捩花)

写真の撮影地 京都市伏見区醍醐南端山 (写真をクリックすると、800×599 pixelでご覧頂けます)

 ネジバナ(捩花)は、蘭(ラン)の仲間です。日本に自生する野生の蘭は、そのほとんどが絶滅の危機に瀕してます。

 けれど、このネジバナ(捩花)だけは、同じ蘭の仲間でありながら、絶滅の心配は現在の所まったくありません。陽の当たる草地であれば、たいていふつうに目にすることができます。

 ほかの蘭たちとは違う強さをどこかで身につけたのでしょうね。

ネジバナ(捩花)

写真の撮影地 京都市伏見区醍醐南端山 (写真をクリックすると、800×599 pixelでご覧頂けます)

 それでも、こうして淡く花を咲かせている様子や、その花弁のつくりを心静かに眺めてみると、やはりまぎれもなく可憐で繊細な野生の蘭なのだということがよくわかります。

ネジバナ(捩花)

写真の撮影地 京都市伏見区醍醐南端山 (写真をクリックすると、800×599 pixelでご覧頂けます)

 遠く平安時代の頃にもこのネジバナ(捩花)は、ここに咲いていたのかな、この地に醍醐寺の子院を建立した平安人もこのネジバナ(捩花)に目を留めたりしたことがあったのかな。

 そしてこれから何十年経っても、やっぱりネジバナ(捩花)は、ここで咲いているのかな。

 そうだったらいいのにな。

 栢ノ杜遺跡は、ふとそんなことを思い起こさせてくれるとても静かな場所です。


当サイトは、にほんブログ村 花ブログ 季節の花ランキングに参加しています。記事がお役にたちましたら、下のリンクをひと押し、応援いただけるとうれしいです。(^o^)
にほんブログ村 花ブログ 季節の花へ



●当サイトのすべてのページは、サイトマップ(すべてのページ一覧)からご覧いただけます。どうぞご利用ください。 当サイトに掲載している野花の写真(画像)は、すべてフリー素材写真(画像)として自由にお持ち帰りいただけます。お持ち帰り方法は、写真(画像)のご使用についてのページをご覧ください。
  トップページ   サイトマップ   運営者情報   リンク集


コメント

  1. りんがむ | URL | -

    かげさん、こんばんは。

     京都は確かに歴史のある街ですが、伏見はどちらかというと、京都の情緒感よりも奈良の大陸的なおおらかさの方が匂う土地のように感じています。

     伏見から奈良街道に沿って車を走らせると、なおさらそんな気がします。

     京都はやはり朝廷貴族と町衆の都です。

     だから、庶民に人気の高い太閤はん(秀吉)であっても、その根底には”よそさん”という冷ややかな視線を言葉の端々に今でも感じることがあります。

     二条城も、一部の厳格な京都人にとっては猿山の大将(将軍様)が土足で京都に踏み込んだ上がり口といった印象をいまだに持っているようです。

     将軍様の足跡を感じられる場所は数えればたくさんありますが、扱いはやはりどこか冷ややかな印象があります。

     考え過ぎかもしれませんが。

     私はネイティブな京都人ではありませんから、その微妙なあたりに、?となることもけっこうあります。

     巻かないネジバナはまだ見たことがありません。楽しみがひとつ増えました。見つけたら、UPしますね。



  2. かげ | URL | h8SlrcxY

    Re: ネジバナ(捩花) … 栢杜遺跡に咲く蘭の花

    今の時期、あちらこちらで見かけますね。
    巻き方も様々で、まったく巻かないものもありますね。
    蘭の中でもよく増えるし、かなり丈夫な方ですよね。

    さすがに京都周辺は古いものが数多くありますよね。
    うちの周りは江戸時代に開墾された土地だからなぁ・・・
    江戸の将軍様が鷹狩に来ていたそうです。

  3. りんがむ | URL | -

    utugiさん、空を撮るのはutugiさんにはかないませんが。

     utugiさん、こんばんは。

     ネジバナに限らず、野花はたいてい背丈が低いものです。ひどい(べつにひどくないですが)ものになると、地上数センチなんてものもあります。

     で、どうするかと言いますと、まぁ腹ばいになるんですね、べたっつと。地べたに。

     ハイジがいたアルムの山のようなところならば、腹ばいになろうがごろごろ転がろうが、別にたいしたことではないのですが、私が日々暮らしているのは、もちろんアルムの山ではありません。

     う○ち。

     腹ばいになったおなかのへんで、へんな感触があったらまちがいなく、う○ちです。
     私も犬と暮らしていますが、せめて飼い主の責任ぐらいはなんとかしてもらいたいものです。

     あっ、utugiさんに愚痴っても仕方ないですね。

     察するに、utugiさんは無人島でもしゃんと生き延びられる”野生”をお持ちのようです。
    たぶん、私もそんな人間だと思います。経験を伴わない理性など、極限状態では何の役にも立ちませんから。

     野花は、そのことをよく知っている、そんな気がします。

     ネジバナはずいぶんと人気があるようですね。utugiさんもお気に入りのようですし、みなさんもお好きな花のようです。

     いいな。学生時代に私もそんなふうに言われてみたかった。(両手に花なんて……)

     もちろんたわごとです。聞き流してください。

     ネジバナは、もちろん私も好きです。

  4. りんがむ | URL | -

    tanpopoさん、はからずもお気に入りのネジバナをご覧頂けてなによりです。

     ”愛と平和を永遠に” 読ませていただきました。

     心根の純粋な方の目には、今の世の中のありようがどんなに切なくつらく映っているのか、あらためて心に沁みました。
     その責任は、まぎれもなく私たち大人たちにあるというのに、何も出来ないでいます。

     自分を思うように、人を思うこと。数え切れない人たちのおかげで今まで生きてこられた、という奇跡のような幸せ。

     こんな簡単なことさえ、忘れてしまう。

     忘れてしまうんですね。忘れちゃいけないのに。

     以前息子さんが写されたすてきな花の写真を拝見したこと、しっかりと憶えています。

     ”きれいだなぁ!”と言っていただけて、本当にうれしく思っています。

     なによりも、モデルになってくれた、今日のネジバナに、”ほら、きれいだっていってもらったよ”と伝えたいという思いです。

     私は、野花を何とかしてあるがままに、きれいに撮って見ていただきたいと思うばかりです。
     その写真を見て”きれい”だと思っていただけるとしたら、それは私の力ではありません。野花はもともと100%美しいのです。

     私の写真が、それを20%にしてしまったり、運良く70%位でお伝えできたりしているだけです。

     長くなってごめんなさい。しゃべりすぎてごめんなさい。私のコメントはいつも長くなってしまって、だめだな、とおもうのですが。

     私のようにいいかげんに生きてきた人間でも、なにかしら心に残ることができれば、いいな。これからもじたばたしてゆく勇気をありがとう。

     そうお伝えください。

  5. りんがむ | URL | -

    nyanさん、キバナコスモス、楽しませていただきました。

     nyanさんちは、いいですよね。お庭があって、いろんな花や果物が季節ごとに実をつけて。

     よし、うちもガレージつぶして庭を造ろう!、って無理ですけど。

     ネジバナみたいに縦に長い花は、写真に撮るのに苦労しますね。その上花が螺旋階段みたいにねじれてるものだから、

     ”どこよ! おお、ピントよ、あなたはいずこへ?”みたいな感じになります。

     お役に立てるかどうかわかりませんが。(自己流ですので)

     デジイチを使ってらっしゃるのなら、出来るだけ絞り込んで(被写界深度を稼いで)ピントを合わせたいポイントに被写界深度の手前側をフォーカスさせます。

     コンデジでは、被写界深度が読めませんので、ピントを合わせたいポイントに、シルクの糸(黒か白のどちらか、コントラストを稼げるほうで)を軽く乗っけ、それを目当てにフォーカスポイントを固定して、糸を取り除き、神様にお祈りをしながら、連射でバシャバシャ撮ります。

     で、いちばん出来のいいのを選ぶ、です。

     三脚は必須ですが、私はこれを手持ちでやります。(だから、フォーカスが甘い写真が多いのですが)

     ネジバナの場合、被写界深度はおよそ3cm程度確保できれば、手前を向いている花のピントはすべて押さえられると思います。デジイチだと簡単ですが、コンデジではけっこう難しいですが。

     コンデジで被写界深度を確認したい場合は、レンズの光軸に沿って物差しを撮影してみるとわかります。ピントの合っている目盛りの間隔が被写界深度ということになります。

     nyanさんほどの方なら、いろいろやって、自分にはこれがいちばん、というのがみつかればそれでいいと思います。

     それでは、また。

  6. りんがむ | URL | -

    さざなみさん、古代史にも造詣がいと深きお方のようですね。

     旧石器時代から歴史を追ってらしたのであれば、なるほど平安時代なんて、二階の階段を踏み外して転げ落ちた今朝の私の出来事のように、つい最近のことのように感じられてもしかたありませんね。(まだ痛いです)

     ネジバナの根っこの件ですが、恥ずかしながらぜんぜん知りませんでした。まぁ、ランの根っこですから、地上部分の可憐さとは似てもにつかないくらい太くてがっしりしているのだろうな、とは思ったのですが、一応調べてみました。

     そしたら。

     ”根は極めて太短く、細めのサツマイモのような形で数本しかない。”(フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』http://ja.wikipedia.org/wiki/ネジバナ

     とあります。細めのサツマイモのような形で数本しかない……。神様のお造りになるものは、ときどき?なものがあるようで。なかなかに、ディープです。

     もしもためしに引っこ抜くのであれば、細いサツマイモにしてくださいね。

     それでは、また。

  7. utugi | URL | -

    Re: ネジバナ(捩花) … 栢杜遺跡に咲く蘭の花

     こんばんは!ネジバナ大好きです!すごくきれいに撮れていますね~。ネジバナって背が低いからきれいに撮るの難しいですよね・・(昔トライして、うまく撮れませんでした・・(^^;)。ねじり花って言うのだと思っていました。ネジバナなんですね。欄の仲間だと知って、ますます好きになりました。手をかけられなくとも育つたくましさが素敵です。

  8. tanpopo | URL | DMUUwyv6

    Re: ネジバナ(捩花) … 栢杜遺跡に咲く蘭の花

    りんがむさん、こんばんはv-22~大好きなネジバナUPして下さいましたね。ランの仲間ということを最近知り、驚きました。

    写真を拡大e-510したら、凄くきれいです。v-352
    息子もお花大好き人間だから、男でも花の名前よく知っています。
    すぐに寄ってきて、どれどれ、きれいだなぁ!って感動してました。v-344

    感謝して、応援e-222して帰りますね!!

  9. nyan | URL | -

    Re: ネジバナ(捩花) … 栢杜遺跡に咲く蘭の花

    こんばんは。
    ネジバナ、家の庭に咲いてます。
    数回撮っていますが、難しい花なんで・・・
    花に合わせたり、茎に合わせたり・・
    花も微妙に、ピントが合わなかったりして
    上手く撮っていますね?
    コツはありますか?
    りんがむさん、教えてください。

  10. さざなみ | URL | LtMzB4og

    Re: ネジバナ(捩花) … 栢杜遺跡に咲く蘭の花

    栢森町なんて素敵な名前の町です((b´∀`))ネ♪
    平安時代後期から鎌倉時代に造営された醍醐寺の子院跡、ということですから比較的新しい。
    新しい、と言うのは、学生時代考古学者のアシスタントのようなアルバイトをしてて、旧石器時代から縄文・弥生時代と見てきたからです(笑)。
    平安時代は、だから新しいように感じます。
    それでも、とてもとても昔なんですよね。
    ネジバナと言うんですね。ネジリ花と言うんだと思ってました。
    りんがむさんの写真を拝見して蘭だということが、初めて分りました。
    蘭だから根から抜くのが難しいんでしょうか?
    この花、とても好きです。
    このネジバナにとっては、繰り返す日々の中で平安時代なんて、ほんのこのあいだのことなのかもしれませんよ。

コメントの投稿

(コメント編集・削除に必要)
(管理者にだけ表示を許可する)

トラックバック

この記事のトラックバックURL
http://linghum.blog119.fc2.com/tb.php/145-53bef7b9
この記事へのトラックバック


最新記事


BBS7.COM
MENURNDNEXT
Flower Explorer資格取得支援情報室美容室・サロン設計ならビューティーデザインショップ無料ブログパーツ ブロパ.jp相互リンク.com相互リンク検索エンジン:暮らしと趣味婚礼のしきたりとマナー相互リンク集ブログ足の臭いの悩み・原因と対策・解消法 暮らしと資格の情報室 金魚の飼い方・育て方
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。