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ワルナスビ(悪茄子)って……。

2008年09月14日 11:36

 今日の朝、いつものように近くの水田を歩いていると、小さな白い花が咲いていました。

 夏の間も、ぽつりぽつり、といった感じで咲いてはいたのですが、気候も良くなって元気が出てきたのでしょうね。そこら中に咲いています。


ワルナスビ(悪茄子)の花 その壱

写真の撮影地 京都市伏見区日野 (写真をクリックすると大きな画像でご覧頂けます)


 見たところナス(茄子)の花にそっくりです。ところが、この花とてもやっかいな植物なのです。

 で、ついた名前がワルナスビ悪茄子)”

 名付け親は、植物分類学者の牧野富太郎先生。うちのブログでも何度も登場しますので、どんな方なのかお話ししますと、

 牧野富太郎先生は南国土佐のご出身。小学校(旧制)を中退して、独力で植物学を研究、東大理学部助手・講師。日本各地の植物を採集観察して多くの新種を発見されました。主な著書は、「日本植物図鑑「忍耐を要す」「精密を要す」「草木の博覧を要す」態度を貫き、日本植物学を創りあげ、その功績を称えられて文化勲章までもらっちゃった。

 まさに努力の人です。すごいでしょ。(牧野富太郎 1862~1957)


ワルナスビ(悪茄子)の花 その弐

写真の撮影地 京都市伏見区日野 (写真をクリックすると大きな画像でご覧頂けます)


 この牧野富太郎先生が、ご自身の著書”植物一日一題”の中でこのワルナスビ悪茄子について記述されていますので、引用させていただきます。


 ”「ワルナスビとは「悪る茄子」の意である。………我が圃中に植えた。さあ事だ。それは見かけによらず悪草で、それからというものは、年を逐うてその強力な地下茎が土中深く四方に蔓こり始末におえないので、その後はこの草に愛想を尽かして根絶させようとしてその地下茎を引き除いても引き除いても切れて残り、それからまた盛んに芽出って来て今日でもまだ取り切れなく、隣の農家の畑へも侵入するという有様。イヤハヤ困ったもんである。

 それでも綺麗な花が咲くとか見事な実がなるとかすればともかくだが、花も実もなんら観るに足らないヤクザものだから仕方ない。こんな草を負いこんだら災難だ。………。

 この始末の悪い草、何にも利用のない害草に悪るナスビとは打ってつけた佳名であると思っている。そしてその名がすこぶる奇抜だから一度聞いたら忘れっこがない。」”


 軽妙な語り口で、このワルナスビ(悪茄子)のやっかいな特徴を伝えていますね。それに、ご自身でおつけになったワルナスビ(悪茄子)という名前をとても気に入ってらっしゃる様子に、ちょっとお茶目なその人柄も見え隠れしたり。


 ま、それはともかく。


ワルナスビ(悪茄子)の花 その参

写真の撮影地 京都市伏見区日野 (写真をクリックすると大きな画像でご覧頂けます)


 ワルナスビ(悪茄子)は、ナス科ナス属の多年草です。もともとは、アメリカ合衆国南東部(カロライナ周辺)の原産で、世界中に帰化してその分布を拡大しています。日本では、昭和初期に千葉県成田市の御料牧場で牧野富太郎先生が見つけられたのが最初、と言われています。


 写真でもおわかりいただけると思いますが、葉や茎に鋭いとげがびっしりと生えています。このとげがまた痛いのです。草花のとげだから、たいしたことはないだろうとタカをくくっているとひどい目に遭います。ぐさっ、ぐさっと刺さります。


ワルナスビ(悪茄子)の花 その四

写真の撮影地 京都市伏見区日野 (写真をクリックすると大きな画像でご覧頂けます)


 でも、このワルナスビ(悪茄子)の本当にやっかいなところは、このとげではありません。牧野富太郎先生もお書きになっているとおり、尋常ではない繁殖力を持っているのです。

 ワルナスビ(悪茄子)には、ほとんどの除草剤が効きません。

 それでも、どうにかして除草しなければならない。たとえば引き抜くとします。すると根の先端が切れます。プチプチ切れます。それがどうしても土の中に残ります。たくさん残ります。

 その残った根から生えてくるのです。それもたくさん、たくさん。

 たとえばこのこのワルナスビ(悪茄子)が生えている畑を耕耘機で耕したとします。で、そのまま鼻歌でも歌いながら、その耕耘機で別の畑を耕してしまったら……。

 もう大変です。

 耕耘機のブレードに着いているこのこまぎれになったワルナスビ(悪茄子)の根の一本、一本がその畑に落ちて、それぞれが独立した一本のワルナスビ(悪茄子)として、にょきにょき生えてくるのです。

 もう、どんどん数が増えます。止まりません。怖いです。

 牧野先生は、

 ”それでも綺麗な花が咲くとか見事な実がなるとかすればともかくだが、花も実もなんら観るに足らないヤクザものだから仕方ない。こんな草を負いこんだら災難だ。………。”

 とお書きになっていますが、私は、この花に関しては、けっこう”いけてる”と思っています。

 写真の花色は白ですが、薄い青色のものもあります。ジャガイモの花にも似ていますね。

 そうそう、ワルナスビ(悪茄子)は、トマトに似た小さなかわいらしい実をつけます。でも、食べられません。というより、食べてはいけません。

 ”毒”ですから。

 ワルナスビ(悪茄子)は実だけではなく、体全体が”ソラニン””サポニン”という毒でできています。
 だから、牛とかが食べたりすると場合によっては中毒死する、なんてこともあります。

 そんなこともあって、海外では、”Apple of Sodom”(ソドムのリンゴ)とか、”Devil's tomato” (悪魔のトマト)なんていう名前で呼ばれたりするそうです。

 ワルナスビ(悪茄子)にしてみれば、ただいっしょうけんめい生きているだけなんですけどね。

 ワルナスビ(悪茄子) ナス科ナス属の多年草 Solanum carolinense

 生育地   牧草地やその周辺、荒地、道端
 分 布   世界中
 花 期   6月~9月
 花 色   白もしくは薄い青色

植物一日一題
植物一日一題:牧野富太郎が、和漢洋の典籍を渉猟し、日本と中国の本草書を精査して明快に説く植物名と日本文化。(「MARC」データベースより)


 ちなみにソラニンというのは、神経に作用する毒で、ジャガイモの芽にも含まれているのでご存じの方も多いと思います。

 中毒すると溶血作用(赤血球の破壊)を引き起こして、頭痛、吐き気、胃炎、下痢、食欲減退などの症状が出ます。

 成人の中毒量はおよそ 200~400 ミリグラム、小児の場合はその約10分の1程度と言われています。
 まさかワルナスビ(悪茄子)を食べたりはしないでしょうけれど、日陰で保存していないジャガイモを食べたり、ジャガイモの皮を食べたりすると中毒します。気をつけましょうね。

 ついでに、サポニン

 サポニンはコレステロールの吸収を抑制するなどの健康に役立つ側面も持っています。が、サポニンなどの界面活性アルカロイドは、口から多く摂取すると蕁麻疹(じんましん)を引き起こしたりします。

 特に毒性の強いサポトキシンは、多くの植物に含まれていて、界面活性作用で細胞膜が破壊され、血液に入ると赤血球が破壊(溶血作用)されます。



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コメント

  1. こんばんはさん、ようこそいらっしゃいませ。 | URL | Gp06xE7A

    お役にたちましたか?

    コメント、ありがとうございます。

    ”わるなすび”の記事、
    お役に立ったようで、
    とてもうれしく思っています。

    気が向いたら、またお越しくださいね。

    ありがとうございました。

  2. こんばんは | URL | -

    とても分かりやすく感心して読ませていただきました

    「わるなすび」を近所の空き地で見つけて、ブログにのせました
    名前を調べて「悪茄子」びっくりしました。
    はて、どんな悪さをするのかと調べてこちらに伺い感心しました。
    成田、御料牧場も近く2度驚きました
    少し引用させていただきました
    お断りもしないですみません。ありがとうございました

  3. りんがむ | URL | -

    アールグレイさん、ようこそおいでやす。

    アールグレイさん、はじめまして。

    コメントとTBありがとうございます。

    サイト楽しく拝見させていただきました。
    ”チョイワルナスビ”、いいですね。
    秀逸なネーミングだと思います。
    気に入りました。

    よろしければ、また来てくださいね。
    私もおじゃまさせていただきます。

  4. アールグレイ | URL | 4d1JB75U

    名前を付ける方がワル

    はじめまして。
    ワルナスビという名前を付けた先生、小学校中退ですか。ワルですなー、不良ですなーw

    うちにもワルナスビの記事書きました。
    http://egworks.cocolog-nifty.com/blog/2008/09/11_2a7c.html

    トラックバック送らせていただきます。

  5. りんがむ | URL | -

    popoさん、ようこそ。

    ワルナスビ(悪茄子)の花は見れば見るほど、不思議で個性的な特徴を持っています。
    黄色い蕊(しべ)も、まるで小さなバナナのような形をしてるでしょ?

    花びらも、popoさんのおっしゃるとおり千代紙みたいですし。

    畑で作物を作って食料としている人間にとっては、はびこられるとやっかいな存在ですが、それは人間の勝手な言い分です。

    人間だって、他の生き物たちの住み家に何の断りもなく入っていってそれを奪い、代金すら払わない。

    自由を謳うのであれば、彼らのことをとやかくは言えないな、そんな心持ちで写真を撮っていました。

    だから、文章的にはひどいことを書いているようにも思いますが、写真はいつものスタンスとまなざしで撮っています。

    ひとつ空の下に生きるお仲間としての目線ですね。

    popoさんのお写真にもそれを強く感じます。

  6. popo | URL | -

    Re: ワルナスビ(悪茄子)って……。

    こんばんは~りんさん!

    このお花、実は先週近くの空地で見て、ツルハナナスと似てるなぁ~綺麗な花だなぁ~と思っていました~

    花びらが千代紙みたいでとっても素敵でした~
    夕方だったので、今度は昼間に見てみたいと思っていたところです。

    こんなにとげがあったり、実に毒があるとは思いませんでした~

    ですから、ホントにびっくりしました!!(@_@)

    知らないことを今日も沢山教えて頂きました~
    おおきに~v-22

  7. りんがむ | URL | -

    さざなみさんのおっしゃるとおりだと私も思います。

    さざなみさん、ようこそ。

    ”存在価値”を考える時、”人間にとって”というキャプションをつけるかどうかでその意味は大きく違ってくるようです。

    私は、この世界のありとあらゆるものは”トリガー(引き金=きっかけ)”としての役割を担っている、と考えています。仏様の世界では、これを”縁(えにし)”と呼ばれていますね。

    さざなみさんの言われる、”イジワルな人”の存在意義と同じです。まさにそのとおりだと思います。(それでもやっぱりイジワルな人は好きにはなれませんが)

    で、「悪茄子」は? 

    いろいろ考えてみましたが、どうにも思いつきません。
    もしあるとすれば、体に鎧のようなとげをまとい、身内に毒を蓄え、ずたずたにされても、まるで細胞分裂のように、それを利用してさらに増えるという能力を身につけた。

    そうまでしてでも”生きる”。

    私たちに生きると言うことは戦いであるということを学ぶための”トリガー”となること、なのかもしれません。

    植物は”動けない”のではなく、”動かない”生き方を選んだ生物です。だから、生きることに遠慮はありません。可憐な花も、その点では同じです。

    野花にただ可憐なだけではない”戦士”としての横顔を私は感じています。

    でも、”地下茎を張り巡らせて、地滑りが起こりにくいとか、何かあると良い……”

    ほんとにそう思います。
    そしたら、ワルナスビ(悪茄子)なんて名前よりはもうすこしましな名前をもらえただろうに……ね。

  8. さざなみ | URL | LtMzB4og

    Re: ワルナスビ(悪茄子)って……。

    この世に存在するものは、如何なるものでもちゃんと存在価値があると思ってました。
    例えば、イジワルな人。いなければ良いのに、と思うけど、その人がいることによって別の人たちと助け合ったり、仕事なんかにも緊張感があって上手くいったり。
    存在価値があるわけです。
    でもこの「悪茄子」、どうにもこうにも価値がないんでしょうか(笑)?
    地下茎を張り巡らせて、地滑りが起こりにくいとか、何かあると良いですね。

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