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ヤエムグラ(八重葎)と古典文学

2009年06月13日 19:32

 梅雨入りはしたものの、雨が降るというわけでもなく、かといって晴れるわけでもない、どこかはっきりとしない京都・伏見の空の下、ふと草むらに目をこらすと、ちいさな白い花が咲いています。


 よく見なければ、それが花だと気付くこともなく通り過ぎていたかもしれません。


ヤエムグラ(八重葎)

写真の撮影地 京都市伏見区日野(ヤエムグラ八重葎)の写真をクリックすると大きな写真でご覧頂けます)



 ヤエムグラ八重葎です。


 ヤエムグラ八重葎は、アカネ科ヤエムグラ属の一年草で、遠い昔、稲作や麦の伝来とともに日本にやってきた”史前帰化植物”のひとつ、といわれています。


 日本には、稲作や麦の伝来と共に日本にやってき植物たちがたくさんいます。


 たとえば、

 ”あかまんま”という別名で親しまれているイヌタデ(犬蓼)もそうですし、まるで誰かの名前のようなタカサブロウ(高三郎)、秋の風情によく似合うアキノノゲシ(秋の野芥子)なども、ヤエムグラ八重葎)と同じように、遠い昔に日本にやってきました。


イヌタデ(犬蓼)

写真の撮影地 京都市伏見区日野(イヌタデ(犬蓼)の写真をクリックすると大きな写真でご覧頂けます)


 記事はこちらです(↓)。

 イヌタデ(犬蓼) … ほんとはこんな花をつけるのです。 


タカサブロウ(高三郎)

写真の撮影地 京都市伏見区日野(タカサブロウ(高三郎)の写真をクリックすると大きな写真でご覧頂けます)


 記事はこちらです(↓)。

 タカサブロウ(高三郎) … みなもにゆれて、はこばれて 


アキノノゲシ(秋の野芥子)

写真の撮影地 京都府宇治市(アキノノゲシ(秋の野芥子)の写真をクリックすると大きな写真でご覧頂けます)


 記事はこちらです(↓)。

 アキノノゲシ(秋の野芥子) … 早朝の野辺に咲く 


 当サイトでもおなじみの、キュウリグサ(胡瓜草)ナズナ(薺)ツユクサ(露草)なども、麦の伝来と共に日本にやってきました。


ヤエムグラ(八重葎)

写真の撮影地 京都市伏見区日野(ヤエムグラ(八重葎)の写真をクリックすると大きな写真でご覧頂けます)


 写真でもご覧いただけると思いますが、ヤエムグラ(八重葎)の葉や茎には、細かい棘のような毛がびっしりと生えています。さらには、葉の先端に、かぎ爪のようなものまでついています。

 この棘のような毛やかぎ爪で、同じヤエムグラ(八重葎)どうし、あるいは他の植物に寄りかかるようにしてしっかりとつかまって生長します。


 そうやって、強い風に倒されることもなく、陽当たりのよいポジションを確保するのです。


ヤエムグラ(八重葎)の種子

写真の撮影地 京都市伏見区日野(ヤエムグラ(八重葎)の種子の写真をクリックすると大きな写真でご覧頂けます)


 それだけでなく、花の後にできる種子にも、この細かい毛がびっしりと生えていて、動物の体や私たちの衣服にくっついて遠くへはこばれてゆきます。いわゆる、”ひっつき虫”、というやつですね。


 写真は、以前に撮ったヤエムグラ(八重葎)の若い種子です。


 野山を歩いたことのある方なら、ズボンのすそや、セーターやブラウスなど、いろんなところにくっついて、なかなか取れないヤエムグラ(八重葎)に苦労したことがおありかもしれません。


ヤエムグラ(八重葎)

写真の撮影地 京都市伏見区日野(ヤエムグラ(八重葎)の写真をクリックすると大きな写真でご覧頂けます)


 ヤエムグラ(八重葎)という名前は、

 茎を取り巻くようにして、6~8枚の葉が輪生するところから、”ヤエ(八重)、ムグラ(葎)は、密生し藪をつくる草を指す言葉が由来となってつけられました。

 万葉集や源氏物語では、人も訪れることのない荒れ果てたあばら屋といったような意味で、”むぐら(葎)の宿”といった表現に使われています。


ヤエムグラ(八重葎)

写真の撮影地 京都市伏見区日野(ヤエムグラ(八重葎)の写真をクリックすると大きな写真でご覧頂けます)


 玉敷ける家も何せむやえむぐら おほえる小屋も妹と居りせば 


 これは万葉集に収められている歌です。万葉集には、他にもヤエムグラ(八重葎)に題をとった歌が多く、八重牟具良、八重六倉という名前で登場しています。


 さらに時代は下って、平安時代の歌集、百人一首のなかにもヤエムグラ(八重葎)の姿を見つけることができます。


 ”やへむぐら しげれるやどの さびしきに ひとこそみえね あきはきにけり”


 有名な恵慶法師 の歌ですね。


 (この歌の中に歌われている”やへむぐら”は、ご覧いただいているアカネ科のヤエムグラではなく、アサ科カラハナソウ属の”カナムグラ”のことではないか、という説もありますが)


ヤエムグラ(八重葎)

写真の撮影地 京都市伏見区日野(ヤエムグラ(八重葎)の写真をクリックすると大きな写真でご覧頂けます)


 さらには、源氏物語54帖のうちの第37帖、”横笛”にも、ヤエムグラ(八重葎)が登場します。


 ”横笛”というのは、笛が得意だった才能豊かな柏木(柏木衛門督)が亡くなった後、彼の大切にしていた横笛が、やがて光源氏の手に渡るまでを描いた物語です。


 霧しげき 葎の宿に いにしへの 秋にかはらぬ虫の声かな


 物語の中の歌に、”葎の宿”、という形でヤエムグラ(八重葎)の姿を見ることができます。


ヤエムグラ(八重葎)

写真の撮影地 京都市伏見区日野(ヤエムグラ(八重葎)の写真をクリックすると大きな写真でご覧頂けます)


 今回は、古典文学の中に、ヤエムグラ八重葎)の姿を探してみました。

 それでは、また。


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コメント

  1. ちびたさん、ようこそいらっしゃいませ。 | URL | Gp06xE7A

    やへむぐら~、はよく知られているのですが……。

    やはりなんと言っても、ちいさいですものね、ヤエムグラは。

    道ばたに咲いていても、花だと思ってもらえないのも、
    無理ありませんね。
    やへむぐら~、という言葉の知名度はかなりのものなのですが。

    ちびたさんのお住まいのところにも、
    田んぼや畑といった田園風景があるのですね。

    水田の端に咲く花菖蒲のお写真を見ながら、
    ちびたさんところの日野も、
    こちらとよく似た雰囲気なのかな、
    とかいろいろ思いめぐらして楽しませていただきました。

    (ありがとうございます)


  2. ちびた | URL | tHX44QXM

    Re: ヤエムグラ(八重葎)と古典文学

    こんばんは

    「やへむぐら~」ときたら「ひとこそみえね」ですよね。
    でも途中は覚えていない(^^;)

    いやぁ、でも初めてみました、ヤエムグラの花。
    小さくて、まずまちがいなく通り過ぎてしまいますよね

    実は「やへむぐら~」が花の名前だってことも、いま知りました・・・
    いつも素敵な内容、ありがとうございます。

     

  3. とことことんさん、ようこそいらっしゃいませ。 | URL | Gp06xE7A

    私の知る花の中でも、いちばんちいさいですよ。

    とことことんさん、おひさしぶりです。

    お元気でしたか?

    ヤエムグラは私の中でも、いちばんちいさい花です。
    あとは……、オヤブジラミかな。

    こんな花です。

    URL:http://linghum.blog119.fc2.com/blog-entry-119.html

    ところで、とことことんさんの、伊賀上野のパノラマ写真、
    いいですね~、広々としていて。

    伊賀上野城もすばらしくすてきです。
    行ってみたくなりました。

    京都にはこんなお城ありませんからね。
    長岡京の勝竜寺城は平城だし、福知山城は遠いし。

    楽しく拝見させていただきました。

    こちらこそ、ありがとうございます。

  4. とことことん | URL | -

    こんにちは。
    この花って見ても気付かないほどの小さい花ですよね?
    私が知る花の中で一番小さい花です。
    花の名前を初めて知りました。
    ありがとうございます^^

  5. リラさん、ようこそいらっしゃいませ | URL | Gp06xE7A

    気がつけば、いつもそこにいる、そんな花ですよ。

    ”ひっつき虫”は、実のところ、たくさんありまして、
    このヤエムグラだけでなく、有名なところでは、
    ”イノコズチ”なんてのもいます。

    いずれにしても、服などにくっつくたびに、”ええい、このたわけがっ!”、
    とか言われてしまう、かわいそうな植物たちではあります。

    それを、歌に読み込んで風情を楽しむなんて、
    古代人は、粋というか、心が広いのでしょうね。

    リラさんのおっしゃるとおりだと思います。

    私には逆立ちしたって、できないことですけれど。

  6. popoさん、ようこそいらっしゃいませ | URL | Gp06xE7A

    応援だけだなんて、ただ来てくださるだけでもうれしいのですよ、私は。

    たいていどなたでも、
    ヤエムグラと出会っているはずなのですが、
    やっかいな性質が災いしてか、
    花の姿までは見てもらえていないようです。

    もうすこし穏やかにアプローチできれば、
    きっと花のひとつも、愛でてもらえるかもしれないのにね。

    ところで、こんなに夜更かし、というか、
    徹夜してだいじょうぶですか?

    なによりそれがいちばん心配です。
    もうすこしだけでいいから、ご自愛くださいね。

  7. リラ | URL | -

    Re: ヤエムグラ(八重葎)と古典文学

     今晩は~! りんがむさん~!
    「ヤエムグラ(八重葎)」、名前も初めてなら、この白い小さな花も存じません。

     でも、「ひっつき虫」 には良く会います。(笑)
    という事は、そこに 「ヤエムグラ(八重葎)」 が、存在しているという事なのですね~!

     いつもスカートなどに付いたそれを取る事ばかりに夢中で、
    そこに、どんな花が咲いているかなんて・・確かめた事などありません。
    反省! 今度は、じっくりと・・。

     やはり、このお花も 「万葉集」 や、「源氏物語」 にも登場しているのですね~!
    何事にも鷹揚に構える古代人の心に触れた気がします。
    いつも教えて頂いて、有り難うございます。

  8. popo | URL | DMUUwyv6

    Re: ヤエムグラ(八重葎)と古典文学

    やっと辿りつきました~りんさん★

    ヤエムグラまだ見ていません。
    こんなに小さく優しい花が咲くんですね~♪

    でも先日スカートについてきたのが、この種子に似ています。
    沢山ついていましたからね~(笑)

    ほっとするような白い花・・この花と出会う楽しみがまたできましたよ~♪

    自分で自分を守る術を身につけている賢い花なんですね。

    今日のパトロールの最後になりました。
    応援だけなんて、無意味かもしれませんが、無力ですので、それしかできません。
    りんさんができないから代わりにやるだけですよ~v-22

  9. | |

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