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クサノオウと夢のきれはし

2009年07月11日 16:44

 朝早く起き出して、夢の続きを追いながら、日野の野山を歩いてみました。


 ”夢の続き”というのは、明け方近くに見た夢のことです。


 どこともわからない野の道を泣きながらとぼとぼと歩いている、そんな夢でした。

 なぜ泣いていたのか、なぜひとりきりだったのか、そもそもどこからきて、どこへ行こうとしているのかさえ全く思い出せないことがもどかしくて、野山を歩いてみれば、なにか少しくらいは思い出せるかもしれない。

 そんなふうに思ってはみたのですが。


ヒメジョオン(姫女苑)

写真の撮影地 京都市伏見区日野(ヒメジョオン(姫女苑)の写真をクリックすると大きな写真でご覧頂けます)


 それ以上はなにも思い出せませんでした。


 そんなわけで、このヒメジョオン(姫女苑)にも、夢で見た情景と雰囲気を引きずったような、雰囲気が出てしまいました。

 夢の記憶って不思議ですね、ついさっきまで見ていたはずなのに、思い出そうとすればするほどぼやけてしう。

 まるで、深い霧のなかで夢の切れはしをつかんでいる、みたいな。


 
 ま、それはそれとして。



 少しずつ陽が昇るにつれて、あたりには活気が蘇ってきて、それは野の花も、花に止まる虫たちも同じようです。


ヒメジョオン(姫女苑)とハナアブ

写真の撮影地 京都市伏見区日野(ヒメジョオン(姫女苑)とハナアブの写真をクリックすると大きな写真でご覧頂けます)


 ハナアブもお食事のようです。川のせせらぎを聞きながら、外で朝食なんて、考えてみればなかなか贅沢なことかもしれません。(彼らにはふつうのことなのでしょうけれど)

 少し森の方へ足を伸ばすと、林道の奥に木洩れ陽が射しています。その木洩れ陽のひとつが、ちいさな白い花を浮かび上がらせています。


ドクダミの白い花

写真の撮影地 京都市伏見区日野(ドクダミの白い花の写真をクリックすると大きな写真でご覧頂けます)


 ドクダミの花ですね。


 森の澄んだ空気の中では、遠くからでもその特有の匂いが伝わってきます。けっしてひどい匂い、というわけではありませんが、よい匂いとも言えません。

 ”ドクダミ”という名前にしろ、匂いにしろ、ずいぶん損な属性を持たされてしまったものですが、ご存知のように薬草としては優れた効能を持っています。


 それに、清楚な白をまとう花の姿もいいものです。


ドクダミの白い花

写真の撮影地 京都市伏見区日野(ドクダミの白い花の写真をクリックすると大きな写真でご覧頂けます)



 木洩れ陽のなかで、なにかを一心に祈っているようです。



クサノオウとドクダミ

写真の撮影地 京都市伏見区日野(クサノオウとドクダミの写真をクリックすると大きな写真でご覧頂けます)


 もうすこし森の奥に入ってゆくと、黄色い花がところどころにちいさく咲いています。


 クサノオウといいます。漢字で書くと、”瘡の王”となります。”瘡(くさ)”という言葉を広辞苑で調べるてみると、”皮膚病の総称。できもの”とあります。


 これもずいぶんな名前です。(ほんとは、皮膚病に優れた効能があるから、という説もあります)


 植物としては、ケシ科クサノオウ属の一年草で、先日ご覧いただいた、キツネノボタン(狐の牡丹)やウマノアシガタ(馬脚形)によく似ています。花色も同じ黄色ですが、全く別の植物です。


 とくに、クサノオウは、花弁の数が4枚ですので、見分けるポイントになると思います。


 先日。


 ウマノアシガタ(馬脚形)は、”赤毛のアン”に登場している”バターカップ(buttercups)”、つまりキンポウゲ(金鳳花)なんじゃないかな、というお話をさせていただきました。

 このクサノオウも、ある有名な小説に登場しているのではないか、といわれています。


 ミステリーがお好きな方は、ご存知かも知れませんね。


 そう、ルパン、です。


 モーリス・ルブランの代表作、 ”アルセーヌ・ルパン(Arsene Lupin)”。(正確には”りゅぱん”ですね)

 ルパンが変装するときに、このクサノオウ(瘡の王)を使ったのではないかと言われています。


 ところで、


 クサノオウを見つけても、素手で触ったり、ちぎったり、よもやあるまいとは思いますが、絶対に食べたりしないでくださいね。


 クサノオウ(瘡の王)の葉や茎を切ると、黄色い汁液が出ます。この汁液に強い毒性があります。


 汁液の毒性分は、おなじみの植物毒、アルカロイド(ケリドリン、プロトピン、サンギナリンなどなど)で、素手でちぎったりすると皮膚にひどいできものができたり、炎症を起こしたりします。


 もしも体内に入って、呼吸が麻痺したり昏睡状態に陥ったら、そのままあっちの世界に住むことになります。

 毒は使いようで薬にもなりますから、クサノオウ(瘡の王)もドクダミと同じように薬草としての顔も持ってはいますが、なにぶん毒性が強いですから、敏感な方は触っただけでもかぶれたり、でき物ができたりする場合が少なくありません。(お気をつけくださいね)


 さて、クサノオウ(瘡の王)とアルセーヌ・ルパンのつながりですが、


 基本的に”かぶりもの”を使わないルパンは、変装する時も、その人間の特徴を徹底的に観察して真似をします。


 そして、どうしても真似できない場合は、自分の体を変質させます。たとえば、顔の特徴を似せるために、あえて薬品を使ったりとか。


 ルパンは、”ルパンの脱獄(L'EVASION D'ARSENE LUPIN)”という短編の中で、デジレ=ボードリュという浮浪者に似せるために、ナス科の植物に含まれるアルカロイドから精製した、アトロピンという薬の作用を使って、瞳孔を広げるということをやっています。

 かつて、ヨーロッパの上流階級の貴婦人たちは、瞳を大きく美しく見せるために、ナス科のベラドンナの実(猛毒です)から抽出したものを使っていたそうです。

 そのことを知っていたルパンの生みの親、ルブランは、知的でいたずら好きなルパンの変装のトリックにアトロピンを使わせたのです。


 さらに、顔にみにくいでき物があったデジレ=ボードリュに似せるために、ルパンは自分の顔にもでき物を作りました。

 このときルブランがルパンに使わせたのが、クサノオウ(瘡の王)だったのでは、と言われています。正確にはクサノオウの汁液ですね。

 もちろんクサノオウ(瘡の王)という名前がはっきりと記述されているわけではありませんから、断定はできませんが。


 名作の中に登場する植物も、意外と身近なところにいたりしますから、そう言う目線で、もう一度物語を読んでいく、というのもおもしろいかもしれません。


 ちなみに、クサノオウ(瘡の王)の写真の奥で、静かに立っているのは、”シスター”・ドクダミです。


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コメント

  1. popoさん、ようこそいらっしゃいませ。 | URL | Gp06xE7A

    popoさん、クサノオウはじめてだったんですね。

    クサノオウは、一見すると、キツネノボタンや、
    ウマノアシガタによく似て見えますから、
    ひょっとしたら、どこかでご覧になっているかもしれませんよ。

    ただ、なにぶん毒性が強いところがありますから、
    ”ひょっとしたら……”と思っても、
    注意して、あまり近づかない方がいいかもしれません。

    popoさん敏感だから、近づいただけでかぶれたりするかも、です。

    ドクダミは、そうですね。
    ”ガク”でしたね。

    そちらでは、なにか新しい花見つかりましたか?

    それでは、また。

    ありがとうございました。

  2. popo | URL | DMUUwyv6

    Re: クサノオウと、あるせーぬ・りゅぱんと夢のきれはし

    おはようございます~りんさん★

    クサノオウ初めて拝見しました。
    4枚の花弁だなんて、珍しい花です。
    ドクダミは花弁ではなく、ガクでしたね。

    今日もためになるお話ありがとうございましたv-22


  3. リラさん、ようこそいらっしゃいませ。 | URL | Gp06xE7A

    教えていただいた露伴の”野道”読んでみました。

    露伴が、クサノオウのことについて書き記している、と伺って、
    どんなことが書いてあるのかと読んでみました。


    春の草摘みはいいけれど、
    露伴もずいぶん、チャレンジャーだったようですね。

    ところで、

    そのくだりの少し前に、スイカズラの香を肴に酒を楽しんだ、
    という記述がありました。

    ”花は唇形で、少し佳い香がある。食べると甘い、忍冬花であった。
    これに機嫌を直して、楽しく一杯酒を賞した。”

    スイカズラの花を喰った!?

    たぶん花蜜のことなのでしょうけれど、
    それで一献なんてなかなか風雅なものです。


    クリスティも、
    花の毒をモチーフにしたミステリを書いていたんですね。

    コメント、ありがとうございます。

  4. リラ | URL | -

    Re: クサノオウと、あるせーぬ・りゅぱんと夢のきれはし

     こんにちは~! りんがむさん~!
    今回の記事は、のっけから大層、ロマンティックですこと~!
    “夢の切れはしをつかんでいる・・” ですか・・。素敵!

     ところで、「クサノオウ」、私も記事にした事があります~。
    と言いますのも・・幸田露伴の随筆、『野道』 に、
    露伴が、「クサノオウ、(別名タムシ草)」 を危うく、
    口に入れそうになって、止められた・・という文章が載っていたからです。

     黄色くて、可愛い花ですものね~。
    露伴の気持ち、分かる気がします。

     でも私、又々、その花・・間違っていました~。
    4枚の花びらなのですね~。そして、漢字も 「瘡の王」 なのですね~!

     でも一方で、皮膚病の薬として使われると言いますから納得です。
    “毒” と “薬”、諸刃の剣ですよね~。
    いつも色々、教えて下さって、感謝です~。

     この花、ルパンに出て来ているのですね~。
    こんな風に毒草に視点を当てて、本を読むのも違った楽しみ方ですね~!

     そうした意味で・・。
    大好きなアガサ・クリスティーに、そのものズバリの 『毒草』、『死のハーブ』、
    『青いゼラニウム』 等などがありますので、読んでみたいな・・なんて。
    ヒジョーに興味をそそります~。

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