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イヌトウバナ(犬塔花)と白い花色のトリック

2010年08月01日 21:52

蝉の抜け殻と日野の森

写真の撮影地 京都市伏見区日野 (蝉の抜け殻と日野の森の写真をクリックすると大きな写真でご覧頂けます)


 蝉時雨の降りしきる日野の森をゆくと、あちらこちらで蝉の抜け殻が見つかります。この抜け殻を残した蝉も、きっと森のどこかにいて、待ちこがれた夏を鳴き尽くしているのでしょうね。


イヌトウバナ(犬塔花)

写真の撮影地 京都市伏見区日野 (イヌトウバナ犬塔花)の写真をクリックすると大きな写真でご覧頂けます)


 そんなことを考えながら、木洩れ日の揺れる林道を歩いていると、木々のつくる木陰で涼しげにちいさく咲いている花を見つけました。


イヌトウバナ(犬塔花)

写真の撮影地 京都市伏見区日野 (イヌトウバナ犬塔花)の写真をクリックすると大きな写真でご覧頂けます)


 イヌトウバナ(犬塔花)です。


 イヌトウバナ(犬塔花)は、シソ科トウバナ属の多年草で、北海道から九州まで、ほぼ日本全国の山間の木陰や草地で見ることができる夏の草花です。

 地域によっても違いますが、夏の暑さが本格化する7月はじめ頃から、秋風が冷たさを増す10月頃まで、淡い紫色を帯びた白い花を咲かせます。


  イヌトウバナ(犬塔花)は、シソ科の草花に共通の特徴的な唇形花(しんけいか)と呼ばれる構造を持つ花を咲かせます。


 たとえば、春先に花を咲かせる、シソ科トウバナ属の”トウバナ(塔花)”や、夏の終わり頃から秋にかけて花を咲かせる、同じシソ科でアサギリ属の”アキノタムラソウ(秋田村草)のように。


トウバナ(塔花)

写真の撮影地 京都市伏見区日野 (トウバナ(塔花)の写真をクリックすると大きな写真でご覧頂けます)


 これが、イヌトウバナ(犬塔花)の名前の由来ともなった、シソ科トウバナ属の本家”トウバナ(塔花)”です。

 イヌトウバナ(犬塔花)という名前は、”似て非なるもの”、つまりトウバナ(塔花)に似てるけど、違うんだよ、という意味を込めてつけられた名前です。


アキノタムラソウ(秋の田村草)


写真の撮影地 京都市伏見区日野 (アキノタムラソウ(秋の田村草)の写真をクリックすると、800×599 pixelでご覧頂けます)


 こちらも、同じシソ科で、アサギリ属というグループに属しているアキノタムラソウ(秋の田村草)です。細かい部分や、花色にそれぞれ違いはありますが、唇形花ならではの共通した特徴をご覧いただけるでしょうか?


イヌトウバナ(犬塔花)

写真の撮影地 京都市伏見区日野 (イヌトウバナ(犬塔花)の写真をクリックすると大きな写真でご覧頂けます)


 もうすこし、イヌトウバナ(犬塔花)に迫ってみました。


 森の木々が強い陽射しを遮ってくれている、ということもあるのでしょうけれど、イヌトウバナ(犬塔花)の清楚な白い花色に、ふと暑さも忘れてしまいます。


 ところで、このイヌトウバナ(犬塔花)のような白い花の色は、実は意外なものから作られているというのをご存知でしょうか?


 植物の花色は、主にアントシアニンとカロテンという色素によって作られます。アントシアニンは、赤い花色や青い花色をつくる色素、カロテンは黄色い花色をつくる色素です。

 アントシアニンとカロテンといえば、野菜や果物に多く含まれる抗酸化物質としてご存知の方も多いと思います。たとえば、ブドウやブルーベリーの色を作り出しているのがアントシアニン、ニンジンの黄色い色を作り出しているのがカロテンですね。


 このアントシアニンとカロテンが、植物のほとんどの花の色も作り出しています。


 花びらに含まれるアントシアニンとカロテンには、花粉を媒介する虫たちを引き寄せる色を作り出し、花の中で作られる卵細胞を紫外線の影響で生まれる活性酸素から護るという大切な役割があります。

 ですから、植物の花は、強い紫外線を浴びれば浴びるほど、たくさんのアントシアニンやカロテンを作り出して体の中に蓄え、紫外線から大切な卵細胞を護ろうとします。

 春から夏にかけて咲く多くの花や、高山植物の花色がとりわけ鮮やかなのは、強い紫外線に対抗するために、たくさんのアントシアニンやカロテンを作り出しているから、ということですね。


 ということは、このイヌトウバナ(犬塔花)のような白い花にも、きっと白い色素があるに違いない、そう考えるのがふつうです。


 ところが、植物の世界には、白い色素はありません。あるのは、ほとんど無色透明(もしくは、ごく薄いクリーム色)の色素、”フラボン(フラボノール)のみです。フラボン(フラボノール)では、どうがんばっても白い花色を発色することはできません。何と言っても、無色透明ですから。


 でも、確かに、このイヌトウバナ(犬塔花)のように、白い花は確かに存在しています。なぜでしょう?


 その答え、白い花色の秘密は、水と空気と光の関係にあります。


 植物の白い花色は、色素ではなく、花びらの中にある、たくさんの細かい空気(泡)が作り出しています。花びらに含まれている水の中の細かい空気の泡に光が反射すると、私たちの目には白い色として映るのです。

 それは、たとえば水しぶきが白く見えるのと同じです。流れ落ちる滝も、蛇口から勢いよく噴き出す水も、元々は無色透明の水なのに白く見えます。ビールやラムネの泡が白く見えるのも、同じ原理ですね。


 試しに、草花の花びらを指で潰してみてください。


 青い花なら、青い色が、赤い花なら赤い色が指に付きますね。ところが、白い花びらを潰しても、白い色は残りません。無色透明の汁が残るだけです。

 そして、花びらの潰した部分は、透明になっていますね。これは、指で潰すことによって、空気の泡が花びらから追い出されたため。そして残った透明な色(?)がアントシアニンやカロテンと同じ抗酸化物質のフラボン(フラボノール)のほんとうの色というわけです。


 白い花の色は、花びらに含まれる水と空気と光が作り出した、自然のトリックと言ってもいいかもしれませんね。


夕立ちがくるかも……

写真の撮影地 京都市伏見区日野 (夕立ちがくるかも……の写真をクリックすると大きな写真でご覧頂けます)


 そうそう、ほんとうは白くないのに白く見えるものは空の上にもありますね。もくもくと白く立ち上る夏雲も水と空気と光のトリックです。

 とはいえ、この夕立雲のように分厚くなると白だとか黒だとか言ってはいられません。びしょぬれになる前に、どこか雨宿りできる場所を探さないと……。


 それでは、また。

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コメント

  1. ちびたさん、ようこそいらっしゃいませ。 | URL | Gp06xE7A

    ごぶさたしています。

    ちびたさん、ご無沙汰しています。
    お元気ですか。

    毎日ほんとに暑い日が続いていますね。
    伏見では、突然空が重たくなって、
    まるで集中豪雨のような雨が時々降ります。

    それで涼しくなるのならいいのですが、
    かえって蒸し暑くなったりして。

    私も暑さは苦手なのですが、
    他の方が撮られた野の花の写真を眺めていると、
    暑いとわかっていても無性に、
    野山に出かけたくなってしまいます。

    ほとんど病気みたいなものですね。

    ちびたさんのハスの花やサギソウのお写真、
    とってもすてきでした。

    また、病気が出そうです。

    それでは、また。

  2. ちびた | URL | tHX44QXM

    Re: イヌトウバナ(犬塔花)と白い花色のトリック

    こんにちは、お久しぶりです。

    白い花はなぜ白いか・・・考えたこともありませんでした(^^;)
    でも確かに白い花の花びらをつぶして手が白くなった経験は
    ないですね。すごく納得しました。

    りんがむさんの野に咲く花の観察は、いつも変わらぬ目線で
    素晴らしいです。私は梅雨があける頃までは、草むらで見つけた
    小さな花もしっかり撮っていたんですが、それ以後は猛暑で散歩が
    雑になっていて、小さい花にまで目を向ける余裕がありません(^^;)

    しかし今年は久しぶりに暑い夏ですね。

  3. popoさん、ようこそいらっしゃいませ | URL | Gp06xE7A

    レモンバーム、ほんとにそっくりですね。

    popoさん、こんばんは。

    レモンバームを調べてみたら、ほんとにそっくりですね。
    葉っぱはシトラスの香りがする、とありました。
    やっぱり、レモンみたいな香りがするんですか?

    さすがに夏の盛りには、森の中も暑いですよ。
    ヤブ蚊もいっぱいいますしね。

    でも、長年山や森の中を
    ほっつき回っていると、
    やっぱり行きたくなるんですね、これが。

    たしかにわき水のおいしいところや、
    涼しいところもありますしね。

    まだまだ暑い日が続きます。
    無理をしないで、お過ごしくださいね。
    マイペース、それがいちばんですよ。

    いつも応援感謝しています。

    それでは、また。

  4. popo | URL | DMUUwyv6

    Re: イヌトウバナ(犬塔花)と白い花色のトリック

    イヌトウバナを見て・・あれ?どこかで見たことあるような花!と思いました。
    そう、数日前に庭に咲いてるレモンバームの花、あれとそっくりです。
    独特の形ですものね~レモンバーム調べたらやっぱりシソ科でしたよ~♪

    秋の田村草もお仲間だったのですね~^^

    色のお話初めて聞きました。
    不思議なこと・・ですね~ありがとうです(人´∇`)
    花びらを押したりしたこと、そういえば最近はなかったです~
    今度やってみますね。

    それにしても暑い毎日、森に入るときっと涼しいのですね~
    りんさんよく出かけられると感心しています

    私はこの暑い日中はなかなか出かける気分にもならないです(笑)
    昨日はバテて伸びていました~(ノ_・。)
    焦る気持ちもありますが、マイペースです。
    応援できない日もこれからはありますが、できる限りやりますね♪

    お写真大きくなりましたね~♪
    クリックするともっと拡大しました。嬉しいな~
    お身体お大事にして下さいね(*'ー')ノ,。・:*:・☆゚

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