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トキワハゼ(常磐櫨)の知恵と戦術

2010年10月03日 23:55

 ”実るほど頭を垂れる稲穂かな”

 そんな一句がごく自然に思い浮かぶ頃になりました。ちなみに、”実るほど頭を垂れる稲穂かな”というこの句は詠み人知らず、つまり誰が作ったのかわからないのだそうです。


 それはともかく。


 稲穂が重たげに垂れる田んぼの畦道を歩いていると、ところどころにちいさく咲いている花があります。あまりにもちいさくて、気づかずに踏みつけそうになりました。

 思わず、”お~、ごめんごめん”なんて言いながら颯爽とよけたつもりだったのですが、おもいっきり転んでしまいました。あたりに誰もいなかったことをいいことに、ついでですから、転んだままの体勢で、そのちいさな花を撮ってみました。

 
トキワハゼ(常磐爆)

写真の撮影地 京都市伏見区日野 (トキワハゼ(常磐爆)の写真をクリックすると大きな写真でご覧頂けます)


 トキワハゼ(常磐爆)です。


 トキワハゼ(常磐爆)は、ゴマノハグサ科サギゴケ属の一年草で、春先の4月頃から秋深まる11月頃まで、日本全国の道ばたや庭先、畑や田んぼの畦道など、やや湿り気のある場所で、白地に淡い紅紫色のちいさな花を咲かせます。

 ”春先の4月頃から秋深まる11月頃まで……”と、何事もなかったようにさりげなくご紹介しましたが、数多い野の花のなかでも、この花期の長さは尋常ではありません。

 トキワハゼ(常磐爆)のトキワ(常磐)という名前も、そんなところに由来してつけられたのだそうです。ところが、それほどまでに長い間花を咲かせているにもかかわらず、知名度となるとさっぱりなんですね、これが。


 トキワハゼ? なにそれ、魚? みたいな。(もちろん海の”ハゼ”とは何の関わりもありません)


トキワハゼ(常磐爆)

写真の撮影地 京都市伏見区日野 (トキワハゼ(常磐爆)の写真をクリックすると大きな写真でご覧頂けます)

 トキワハゼ(常磐爆)の花は、大きなものでもおよそ1cm程度と、とてもちいさくて可憐な姿をしていますが、実はけっこうしたたかで、確実に受粉するための精密機械のようなしくみを備えています。


トキワハゼ(常磐爆)

写真の撮影地 京都市伏見区日野 (トキワハゼ(常磐爆)の写真をクリックすると大きな写真でご覧頂けます)


 トキワハゼ(常磐爆)を含めたサギゴケ属の仲間たちは、花粉の媒介手段という面から見ると、虫たちを利用して花粉を運ばせる虫媒花(ちゅうばいか)というグループに入る植物です。

 狭くなった花冠の奥には、長いのと短いのがそれぞれ2本ずつの合計4本の雄しべと、ちょっとした刺激で瞬時に閉じるしくみを持った、蝶番(ちょうつがい)のような形をした雌しべが隠されています。


 この雌しべが、まるで、食虫植物を思わせるような、おもしろい動きをします。


 たとえば、トキワハゼ(常磐爆)の近くに一匹のちいさな虫がやってきたとします。その小さな虫は、花弁の白い部分にくっきりと浮かんだ黄色と褐色の斑点に気づきます。

 ”何だろな~、おもしろそうだな~”なんてことを思うかどうかはわかりませんが、とにかくそのちいさな虫はトキワハゼ(常磐爆)の花に留まります。

 そして花冠の奥へと続く黄色と褐色のマーカーに誘われるように筒状の花弁のなかに体を潜り込ませます。(草花のなかには、こんなふうに虫たちが好む色や匂いを使って目的の場所へおびき寄せるしかけを持ったものがたくさんいます)


 みごとトキワハゼ(常磐爆)の術中にはまったちいさな虫は、”結構狭いね、ここ”なんてこと思いながら、狭い花冠の奥でもぞもぞ動いたりします。


 すると、たくさんの花粉がちいさな虫の体にくっつきます。たくさんたくさんくっつきます。


トキワハゼ(常磐爆)

写真の撮影地 京都市伏見区日野 (トキワハゼ(常磐爆)の写真をクリックすると大きな写真でご覧頂けます)


 そうやってトキワハゼ(常磐爆)の花粉を体につけたちいさな虫は、別のトキワハゼ(常磐爆)の花から花へと渡り歩きながら、筒状の花弁に何度も潜り込みます。潜り込む度にたくさんの花粉が体に付きます。


 さきほど、トキワハゼ(常磐爆)の雌しべは、柱頭と呼ばれる部分がちょうど蝶番(ちょうつがい)のような形になっている、とご紹介しましたが、ちいさな虫が花冠の奥に潜り込むたびに、花粉が体に付く一方で、この柱頭がちいさな虫の体に触れて一瞬で閉じるという動作が行われます。

 もちろん何もせずにぱたぱた閉じてしまうわけではありません。ちいさな虫の体に付いた花粉をしっかり取り込んで閉じるのですね。この一連の動作はちいさな虫の体に接触した瞬間に完了しますので、ちいさな虫が花粉を体につけている限り、ほとんど失敗がありません。


 実に巧妙なしかけです。


 一説には、このトキワハゼ(常磐爆)を含めたサギゴケ属は、もともと5枚の花弁を持っていたようなのですが、いつのまにか、というか進化の過程で上下2唇に分かれ現在の形になったとか。こういう花のつくりを合弁花とも言います。


 私たちの目から見れば、花を咲かせることはひとつの到達点であり、花が散ることは終わりといった印象がありますが、草花たちにとっては、花が散った後に、受粉して着果した種を大きく育て大地に蒔き、子孫をのこすという大切な仕事の始まりでもあるわけです。


 休みなき営み。私たち人間も植物も、その姿や生き方はずいぶん違うけれど、本質的には同じなんだな。そんな気がします。


日野誕生寺と秋の気配

写真の撮影地 京都市伏見区日野 (日野誕生寺と秋の気配の写真をクリックすると大きな写真でご覧頂けます)


 最後に、近くにある、親鸞聖人ゆかりの誕生寺の鐘楼を撮ってみました。ここは私のお気に入りの場所で、紅葉の名所というわけではありませんが、毎年こっそりと紅葉を楽しんでいます。

以前ご紹介した日野誕生院の秋(↓)、よろしければご覧になってみてください。

 秋の色 … 近場で紅葉を楽しんできました。


 今年も、ご紹介できるといいな、と思っています。


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コメント

  1. popoさん、ようこそいらっしゃいませ。 | URL | Gp06xE7A

    きっと見つかると思いますよ。

    popoさん、おはようございます。

    そうですか、トキワハゼ、まだだったんですね。
    でも、きっとすぐ近くで咲いていると思いますよ。

    今までもそうでしたから、
    きっと見つけられると思います、popoさんなら。

    私たちは、生き物という言葉を使うとき、
    たいてい動物や虫たちのことを思い浮かべます。

    ところが植物となると、どうしても、
    風景の一部のようなとらえ方をしてしまいがちですね。

    でも、植物たちも、立派な生き物ですから、
    いろんな知恵を駆使して、毎日を生きているんですよね。

    そんな植物たちの営みを見つけたりすると、
    私も”がんばんなきゃ”なんて思ったり。

    いつも応援ありがとうございます。
    (お返事遅くなってごめんなさい)

    それでは、また。

  2. popo | URL | DMUUwyv6

    Re: トキワハゼ(常磐櫨)の知恵と戦術

    トキワハゼってやっぱり今まで見たことないです。
    また楽しみがひとつできました。

    田んぼの周りにあるなら、稲穂を見たことろあたりですよね~
    でもあの時は高三郎さんしかみえなかったです。

    花期がこんなに長いなら、どこにでもありそうなのにね。

    この形の花・・面白いです。
    この中に虫が入ってしまうんですね~(ノ゚ο゚)ノ
    それでめしべが反応して閉じてしまう~~!
    何て不思議なことでしょう。

    こんなことが普通に昔から普通に行われてきたなんて、改めて摩訶不思議とでもいいましょうか^^


    そんなことを思いながら見ると一輪一輪の息づかいを感じることができて、幸せなことです。
    何気なくついている黄色の斑点にも意味があるわけで、その模様が好き嫌いの問題ではなさそうですね~

    何気なく見てる野の花、不思議がいっぱい!!
    それだけに強さもあるんでしょうね♪

    りんさんお忙しい中の更新ありがとうです(*'ー'*)♪

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