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秋の午後 稲刈りの傍らにミゾソバ(溝蕎麦)の花

2014年10月22日 09:11

ミゾソバ(溝蕎麦)


 写真の撮影地 京都府八幡市 ミゾソバ(溝蕎麦)の写真をクリックすると、大きな画像でご覧頂けます。


 稲刈りの進む京都府八幡の田園周辺では、ミゾソバ(溝蕎麦)の花が最盛期を迎えています。ミゾソバ(溝蕎麦)は、北海道から九州、四国など、ほぼ日本全国の小川や水田など山野の水辺に群生するタデ科イヌタデ属 (もしくはタデ属)の一年草です。

 水辺に咲く野の花のミゾソバ(溝蕎麦)は、生育がとても旺盛で、田んぼの周辺の水路など水量のある肥沃な水辺近くを好んで群生しています。


稲刈りの風景


 写真の撮影地 京都府八幡市 稲刈りの風景の写真をクリックすると、大きな画像でご覧頂けます。

  作業が進む稲刈り風景です。かつて稲刈りといえば農家の仕事の中でも、とびっきり時間のかかる大仕事だったものです。それが今では、広い一枚の田んぼの稲が、機械を使ってほんの1時間ちょっとで刈り取られていきます。それもダンナさんと奥さんと2人きりで。

 でも、どこかしらのどかな風景は今も昔も変わらないものですね。もちろん、それは、傍から見ているものの言い草で、やっている方たちは、きっと大変なのでしょうけれどね。


ミゾソバ(溝蕎麦)


 写真の撮影地 京都府八幡市 ミゾソバ(溝蕎麦)の写真をクリックすると、大きな画像でご覧頂けます。


 溝蕎麦という名前は、溝などの肥沃な湿地を好んで群生すること、花や葉が同じタデ科の仲間である蕎麦(そば)に似ているところからつけられたのだとか。とはいえ、蕎麦の花は白、ミゾソバはその多くが白とピンクのツートンカラーですので、よほどのそっくりさんでもなければ、そうそう見間違うことはありません。

 ちなみに、広辞苑によると、蕎麦(そば)という名前は、古名の「そばむぎ」を略してそばと呼んでいたのが広まったのだそうです。たしかに漢字をそのまま読めば”そばむぎ”ですものね。


ミゾソバ(溝蕎麦)


  写真の撮影地 京都府八幡市 ミゾソバ(溝蕎麦)の写真をクリックすると、大きな画像でご覧頂けます。

 ミゾソバ(溝蕎麦)は、8月~10月頃の開花期のになると、それまで地面を覆っていた匍匐(ほふく)性の茎が立ち上がり、先端におよそ4m~8mm大のちいさな花をいくつも咲かせます。そのときの草丈は、大きなものでは1メートル近くにもなりますから、大きな群生地なら大人が隠れることもできます。

 まあ、いい年をしてそんことをして遊ぶ大人もいないでしょうけれど。


ミゾソバ(溝蕎麦)


 写真の撮影地 京都府八幡市 ミゾソバ(溝蕎麦)の写真をクリックすると、大きな画像でご覧頂けます。

 ミゾソバ(溝蕎麦)の花は、柱頭の先端が3つに分かれた雌しべと8本の雄しべ、そして一見すると花びらのように見える萼(がく)で構成されています。つまりミゾソバには花びら(花弁)がないのですね。花弁を持たないのはタデ科の植物共通の特徴でもあります。

 花色は個体差がけっこう大きく、わずかに紅を差したような色や、はっきりとしたツートンカラー、まだ写真でしか見たことがありませんが、中には全体が薄紅色の個体もあるようです。


ミゾソバ(溝蕎麦)


 写真の撮影地 京都府八幡市 ミゾソバ(溝蕎麦)の写真をクリックすると、大きな画像でご覧頂けます。

 ミゾソバ(溝蕎麦)は、学名をPersicaria thunbergii(ペルシカリア ツンベルギ)といいます。thunbergii(ツンベルギ)というのは、スウェーデンの植物学者で親日家ツンベルク(カール・ペーター・ツンベルク)さんのお名前が由来です。ツンベルクさんは、日本の植物学の礎を築いた方として有名な学者さんです。


 ツンベルク【Carl Peter Thunberg】
 スウェーデンの植物学者・医学者。リンネに学ぶ。シーボルト以前の日本研究の第一人者。オランダ東インド会社に入り、1775年(安永4)長崎オランダ商館医として来日、翌年出国。著「ヨーロッパ・アフリカ・アジア旅行記」「日本植物誌」。トゥーンベリ。(1743~1828)(出典:広辞苑第五版)


 そしてPersicaria(ペルシカリア)のほうは、季節の花300(http://www.hana300.com/)の溝蕎麦のページによると、桃という意味のpersica(ペルシカ)が語源で、葉の形が桃に似ているから(らしい)とのこと。


ミゾソバ(溝蕎麦)の葉


  ミゾソバ(溝蕎麦)の葉の写真をクリックすると、大きな画像でご覧頂けます。

 これがミゾソバ(溝蕎麦)の葉です。たしかに見ようによっては桃のシルエットに見えなくもありません。でもどちらかというと、葉よりも蕾のほうが、色や形が桃に似ている気がします。

 ちなみに、ミゾソバ(溝蕎麦)には、ウシノヒタイ(牛の額)という別名があります。その由来となったのがこの葉っぱの形です。よく見ると、牛のお顔に見えてきませんか? 見えてきたでしょ? いーや、見えて来たに違いない!


 …… まあ、それはともかく。


稲刈りの後


  写真の撮影地 京都府八幡市 稲刈りの後の写真をクリックすると、大きな画像でご覧頂けます。

 いずれにしても、稲刈りが終わると、やがて寒い冬がやってきます。穏やかな秋の日溜りもあとわずか。できれば、もうすこしゆっくりと、時が過ぎていってくれればと思う秋の午後でした。


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コメント

  1. popoさん、おはようございます。 | URL | Gp06xE7A

    Re:秋の午後 稲刈りの傍らにミゾソバ(溝蕎麦)の花

    popoさん、おはようございます。

    お久しぶりです。
    PCの件もさることながら、お体の調子大丈夫かな……と
    心配していました。

    またこうして来ていただけたこと、
    いえ、なによりお元気そうなご様子を、
    ほんとうにうれしく思っています。

    最近は近くにある山に登り、汗をかき、
    道中の森の様子や野の花を撮ったりしています。

    相変わらずカメさんより遅い更新ペースですが、
    来ていただけたことで気持ちも上向きになりました。

    まだまだ思うに任せない状況かとも思いますが、
    焦らず無理をせず、なによりご自身を大切にお過ごしくださいね。

    またのお越しを、いつまでも気長に待っています。
    今日は、ほんとうにありがとうございました。(*^ー^)ノ♪

  2. popo | URL | DMUUwyv6

    Re:秋の午後 稲刈りの傍らにミゾソバ(溝蕎麦)の花

    お久しぶりです!りんさんの撮影するミゾソバが大好きです。
    柔らかな日差しを受けて、透明感がとびきり気に入っています。

    同じ花でもこんなに美しくはなかなか撮れないものですよ!
    パソコンがうまく作動しなくてなかなか来れなくてごめんなさいね。
    私以外にも楽しみにしてる人がいるのでよかったです(笑)

    ゆっくりしていきたいのですが更新とコメントは読みました♪
    長い間ここに来られなかった!!
    今日こうしてこられた奇跡をありがたいと思っています。

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